中東情勢&今後の不動産について

最近よくニュースで目にするテーマですが、


中東情勢の緊迫化(アメリカ・イランの衝突やホルムズ海峡の実質的な封鎖など)を背景に、2026年現在、不動産・建築業界では「ナフサ・ショック」と呼ばれる深刻な事態が発生しています。

過去の「ウッドショック(木材不足)」や「アイアンショック(鉄鋼不足)」は、構造体という“目に見える主役”の不足でした。
しかし、今回のナフサショックは「住宅のありとあらゆる隙間に入り込んでいる基盤素材の危機」であり、業界への影響はより広範囲で陰湿です。


1. ナフサがなぜ不動産に影響するのか?


ナフサは「石油化学工業の米」と呼ばれる原油由来の成分です。現代の住宅の約8割には、何らかの形でナフサを原料とするプラスチックや合成樹脂、化学製品が使われています。

  • 内装・外装: 壁紙(塩化ビニル)、床材、塗料、接着剤

  • 構造・設備: 断熱材(ポリスチレン等)、水回り設備(ユニットバス、システムキッチン)、配管(塩ビ管)、雨樋

中東の戦争によってナフサの輸入量が激減し、スポット価格が過去最高値を更新したことで、これらの資材が一斉に暴騰・不足しています。


2. 不動産市場への具体的影響


① 新築住宅の「さらなる価格高騰」と「採算悪化」

すでに建築費は高騰していましたが、ナフサショックにより、断熱材が約40%、塗料・シンナー類が最大80%といった異次元の値上げがメーカーから打ち出されています。旭化成グループ(ヘーベルハウス)をはじめとする大手ハウスメーカーやマンションデベロッパーは、コストを販売価格に転嫁せざるを得ず、新築物件の価格はさらに押し上げられています。


② 工期遅延と「完成時期が読めない」リスク

TOTOやLIXILといった大手住設メーカーの一部製品で、部材不足による新規受注停止や納期遅延が発生しています。

たとえ柱やコンクリートが組み上がっていても、**「ユニットバスが届かないから壁を塞げない」「配管がなくて通水テストができない」**といった理由で、工事がストップする現場が続出しています。これにより、新築マンションの引き渡し遅延リスクが急上昇しています。

③ 中古住宅市場への「強いシフト(中古シフト)」

「新築は高すぎる」「いつ完成するか分からない」という買い手の不安から、すでに現物が存在し、工期遅延リスクのない中古住宅の価値が相対的に高まっています。


これらからも今後、建築予定の物件の価格上昇は避けられず、もし年内にご購入を検討されていましたら、現在、完成してる新築物件が狙い目です!

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