物件の囲い込みにご注意ください!

皆様、不動産の「囲い込み」ってご存じでしょうか??

この囲い込み、昔は当たり前かのようにあったみたいですが、
一言でいうと、お客様の利益よりも、自社の利益優先で行う仲介会社の販売手法です。

( 一度 ‟不動産 物件 囲い込み” で検索してみてください。 )

私は不動産業界で働くまでは知りませんでした…(._.)
最初、教えられた時も全然ピンときませんでしたが、今も存在しているこの囲い込みを
目の当たりにしたとき、本当にギョッとしました。

この囲い込みは、買主様にとっても悲劇、売主様にとってはもっともっと悲劇です。

物件を売却する時、売主様は当然早く高く売りたいですよね。

その手段として、不動産業界では、お客様から売却を任された物件は
全国の不動産会社にその物件情報を幅広く公開し、いち早く買主様を見つけられるよう努めなければなりません。
(これは宅建業法で定められています)

ですが、仲介会社の利益だけを考えると、
物件を早く高く売ることよりも、物件の情報を幅広く公開せず(他社に紹介させず)
買主様を自社だけで見つける方が有益になります。
売主様と買主様、両方からの仲介手数料が得られるためです。

当然自社だけのお客様だと限りがありますので、中々買い手が見つからない…なんて事態に…
しかも他社に買主様がいたとしても逃すことになります。

そうすると、中々売れない=金額を下げないといけなくなりますよね…。

売主様は高く売れるハズだった家の価格を下げざるを得ない状況に…。

さらにひどい場合、期限までに売れない場合は買取りしますと言われると…
相場よりもかなり低い金額になります。

その場合、買主は買取業者になるので、仲介業者側の利益はきっちり守られますが
売主様にとってはかなりの大損になる可能性があります。

売却を任された仲介業者としての役割は、物件を一日も早く高く売る事。
それが売主様の利益を守る事につながります。

囲い込みをしている時点で、早く高く売る努力をしていませんよね・。・

これは、宅建業法で決められている法律に反している行為なのですが
どうしてこんなことが未だに行われているかというと…
そんなことをされていても、周りからは決して分からないからです。

ですので売却の際は、くれぐれもご注意ください。
囲い込みをされていると気づくことは難しいですが、少しでも怪しいと思ったら
別の不動産屋さんに相談することをお勧めします!!





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